北ア常念山脈(長野) 蝶ヶ岳(2677m) 2018年9月16日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 3:34 第二?駐車場−−3:48 三股第一駐車場−−4:00 林道終点−−4:01 三股−−4:09 吊橋−−4:17 力水−−5:06 まめうち平−−5:37 蝶沢−−6:32 大滝山分岐−−6:41 蝶ヶ岳(休憩) 6:43 −−7:22 蝶沢−−7:42 まめうち平−−8:17 吊橋−−8:23 林道終点−−8:32 三股第一駐車場−−8:41 三股駐車場

場所長野県安曇野市
年月日2018年9月16日 日帰り
天候曇、山頂付近はガス
山行種類一般登山
交通手段マイカー
駐車場林道崩壊により今年は三股第一駐車場の手前約800mの駐車場までしか入れない
登山道の有無あり
籔の有無無し
危険個所の有無無し
山頂の展望晴れれば大展望
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コメント今週末も悪天の予報続きだったが土曜よりマシな予報の日曜日に雨覚悟で出かけたが、予報よりはいい天気で雨に降られることは無かったが山頂はガスだった。これで5週連続で週末の悪天が続いたことになる


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3時半過ぎに出発。濃いガスの中 車皆無の第一駐車場トイレ
林道終点の登山指導所 三股。本日は直進で蝶ヶ岳へ
吊橋 力水。増水していた
ゴジラの木 まめうち平。まだライトが必要
5時15分。常念岳山頂のみ雲がかかる 5時37分。雲が徐々に下がってくる
蝶沢は初めて見る増水 安曇野は雲海
今年設置した階段か 6時16分。常念岳は完全に雲の中
短時間だが直射日光あり。紅葉始まる 大滝山分岐
まもなく山頂 森林限界突破。ガスに突入
テント場。昨日の雨でも3張あった 山頂へ
蝶ヶ岳山頂。ガスで展望皆無 穂高方面。雲が取れることは無かった
蝶ヶ岳ヒュッテ 浅間山
ゴジラの木 増水した蝶沢
林道上に沢が流れる ゲートでも水が流れている
崩壊現場。相変わらず工事は行われていない 現在の駐車場入口
現在の駐車場。第一駐車場の手前約800m

 また今週末も天気が悪くこれで5週連続、今年の秋は天気のめぐりあわせが悪い。3連休初日の土曜は特に雨の確率が高くしかも広範囲。先週の大雨の懲りて日曜にずらして出かけることにしたが、それでも北アでは雨の確率が結構な確率。前線は北に上がったが高気圧が張り出さずに東から低気圧に覆われた形で、メッシュ予報では長野西側の北ア主脈は土曜はずっと雨の予報で、東や南ほど天気がマシなのであった。こんな状態では八ヶ岳や南アルプスの方が天気がいいはずだが、最近は近場の北アから離れた場所に行くのが面倒になってしまった。雨を覚悟で今回は蝶ヶ岳へ日帰り。北アでも南、東寄りなので天気は多少はマシだろうとの判断だ。天気が良ければテントを背負って登るのだが、予報では月曜日の方が山で雨が降る確率は高いので諦めた。

 登山口は三股で今年は林道崩壊でゲート前の第一駐車場まで入れず、手前約800mの駐車場までだ。6月に登った時に崩壊箇所の工事は全く行われておらず、おそらく今も手付かずのままだろう(今回も工事の形跡は無かった)。来年には直してくれるのだろうか。

 予想通り崩壊箇所手前で通行止め、雨の中を駐車場へと下ると駐車率は3割程度でガラガラ。好天の3連休なら間違いなく満杯だろうに。逆に言えば連休初日の本降りの雨でもこれだけ人が入っているのだから驚きだ。明日の出発に備えて傘とゴア、それに防水手袋と雨具の準備をしてから寝た。

予想外に夜中は星が見えることもあって、もしかしたら雨に降られなくても済むかもしれないと思ったが3時に起きたら濃いガス。外に出るとヘッドランプの光が霧で拡散して前方がかなり見えずらい。車のライトと違って上向き/下向きの切り替えが無いし、そもそも頭にライトが乗っているので角度を変えても目の前の霧に光が当たって見えずらいのであった。かなり濃い霧で霧雨寸前くらいだがかろうじて雨具は不要だ。車皆無の第一駐車場のトイレの照明が煌々と輝いているのにはかなり違和感を感じる。ここでトイレを済ませる。

 ゲートを越えて林道終点まで、林道のあちこちで道の上に水が流れて場所によっては深くえぐれた場所も。崩壊箇所を補修して開通後は、こちらの林道も車両通行可能にするには重機を入れて路面整備が必要だろう。もちろん歩く分には問題なし。

 三股では久しぶりに直進して蝶ヶ岳方面へ。昨日の雨で増水しているとは思うが登山道が通行できないような増水ではないだろうから迂回路へは入らなかった。予想通り特に問題は無く吊橋を通過、まだ真っ暗なのでどれほど増水しているか不明だ。通常の最終水場の「力水」では増水して登山道上まで流れていた。今回は日帰りで往復時間と労力は爺ヶ岳と同等で水を飲むことも考えにくいので水は持たなかった。昨日の雨量から考えれば蝶沢源頭の横断個所で間違いなく水が流れているだろうし、途中での水補給に問題はないだろう。いつの間にか濃いガスの層を抜けて視界がクリアになり、木の隙間からは星が見える箇所も。上空全部が晴れているとは限らないが少なくとも雲の切れ間があるのは間違いなく、雨の心配はなさそうだ。

 この時期の日の出の時刻は5時半くらいで、しかもガスっていて樹林帯なので明るくなるのは日の出の時刻近くだろう。およそ1時間半のライトでの行動だが1級の登山道なので迷う心配はないしLEDライトは電池切れの心配もない。ライトが不要な明るさになったのは1916m峰の「まめうち平」を過ぎた先だった。樹林の切れ間から見える常念岳は山頂付近のみ雲がかかる程度で予想以上に天気がいい。しかし時間経過と共に雲の高さが下がってきて6時過ぎには前常念も雲の中に沈んでしまった。これだと蝶ヶ岳山頂もガスの中だなぁ。

 標高2120m付近の蝶沢横断個所では予想通り水が流れていた。いつもの夏山シーズンだと伏流して登山道上に水は無いのだが、今回は渡渉に問題はない程度だが大量に水が流れていた。初めて見る珍しい光景。昨日はそれだけ大雨だったということだろう。

 さらに登るとダケカンバが黄色くなっていたがきれいな黄色ではなく茶色がかなり混じっていた。おそらく台風の強風で葉が傷ついたのだろう。過去の経験で台風の強風が吹くと紅葉が汚くなることは間違いない。まだ紅葉はピークではなく、あと1、2週間程度だろう。この付近は雲と雲の間に挟まれて直射日光が差していた。しかし見上げる蝶ヶ岳から常念岳に続く稜線は既にガスがかかっており、蝶ヶ岳山頂はガスの中だろう。まあ、雨が降らないだけでも儲けものか。

 大滝山分岐で森林限界突破、この付近の草付きも紅葉が始まっていた。ここで本日初めての下山者パーティーとすれ違った。話を聞くとやはり昨日はずっと雨だったとのこと。このパーティーは下山中に追い越すことになる。

 山頂直下でハイマツの海を抜けてテント場到着。テントは皆無と思ったら3張ほどあったのには驚いた。おそらく常念岳方面へと縦走した人もいただろうからテントはもっとあったのだろう。雨でも幕営する元気は私にはもうない。時刻的に考えて半端な時間帯なので蝶ヶ岳山頂は無人。予想通りガスって展望皆無。穂高は影も形も無かったが、予報より風が弱く微風だったのは助かった(てんくらでは10m以上の強風予報だった)。日の出の時間帯は晴れていただろうから1時間早く出ていれば展望が楽しめたかもしれないが、登山口のあのガスを考えるとその状況を予想するのは無理か。今日の予報からして天候が回復する見込みは薄く、疲労感も無いので写真だけ撮影して下山開始。雨具も防寒具も出番が無かった。本当に手ぶらで登ってきても大丈夫だったなぁ、やらないけど。

 下山時は合計で30人くらいの登りのハイカーとすれ違う。明らかに幕営装備の人がいたが、昨夜の天気予報では明日は高確率で雨のはずだが大丈夫だろうか。登山道を過ぎて林道歩きでも登りの人がいて、さらには駐車場に到着してもこれから出発する人が。好天とは言えない状況でもそれなりの数が山に入っていった。駐車場の入りは8割程度。林道崩壊箇所手前には臨時の登山指導所があり人がいた。柏原新道登山口では週末日中でも無人だったが、場所によって対応が異なるようだ。駐車場は雲海の中で霧がかかり涼しく半袖では涼しすぎるくらいだったが下界に降りて穂高市街で適温になった。下界は日が出ているが北ア方面を振り返ると濃い雲に覆われて山の姿は全く見えなかった。

 

山域別2000m峰リスト

 

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